
| 糖尿病は一般に、遺伝的な要素と環境的な要素の両方が重なり合って初めて発病すると考えられています。こういった病気の起こりやすい要因の事を、「病気の危険因子」といいます。遺伝や運動不足、過食やストレスなども糖尿病になりやすい危険因子であり、多くの危険因子を持つ人ほど糖尿病になりやすいと考えられています。 過食、運動不足、肥満などは余分なエネルギーを体に蓄積しやすいので、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の分泌を高め、その働きを悪くしてしまいます。これらは普段から不摂生している人達に多い現象なので、患者様が気付きやすい危険因子です。 |
| これに対し、本人が気付きにくい危険因子がストレスです。肉体的なストレスだけではなく、精神的なストレスも糖尿病の危険因子になります。怪我や手術などの肉体的ストレスがかかった時に血糖値が高くなる事がありますが、これは血糖値を上げるホルモン(アドレナリン)が分泌された為に起こる現象です。 | ![]() |
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また、精神的なストレスそのものが、患者様の行動に影響を及ぼす事も見逃せません。過剰なストレスを食べる事で解消しようとする人も少なくないからです。また、行動意欲が低下し、運動不足に陥ってしまうと肥満を誘発します。そのままなし崩しに糖尿病への第一歩を踏み出さ無いように、十分な注意と節制が必要になります。 | |
| 人は誰も歳を取ります。そして歳を重ねる事によってすい臓の機能は少しずつ衰えていきます。その為、ブドウ糖の処理能力も低下してしまいます。その為、糖尿病になるリスクは歳を取ると共に増していきます。 糖尿病にならない為には、糖尿病の危険因子をひとつでも少なくすることが肝心なのです。 |
| ★ 糖尿病の診断基準 ★ |
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正 常 域
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糖 尿 病 域
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| 早朝空腹時血糖値 |
<110mg/dL(6.1mmol/l)
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≧126mg/dL(7.0mmol/l) |
| ブドウ糖負荷試験2時間値 |
<140mg/dL(7.8mmol/l) |
≧200mg/dL(11.1mmol/l)
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| ブドウ糖負荷試験の判定 |
両者を満たすものを
正常型とする |
いずれかを満たすものを
糖尿病型とする |
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正常型にも糖尿病にも属さないものを境界型とする
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| 随時血糖値 |
<140mg/dL
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≧200mg/dL
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(日本糖尿病学会)
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血糖検査では採血した時の血糖値しかわかりませんが、グリコヘモグロビンという成分を検査をすると、検査する前1〜2ヵ月の血糖の状態がわかります。 1日の血糖値の平均が高ければ高いほど、グリコヘモグロビンの値は高くなります。通常はグリコヘモグロビンという名称ではなく、「ヘモグロビンA1c」という名称で呼ばれています。 |
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| <参考文献> 鈴木 吉彦 著 「はじめて知る糖尿病」 (主婦の友社刊) |