太り方注意報!


          最近太ってきたなぁ…、と感じることはありますか?

 肥満は、脂肪がどこに蓄積されるかによってふたつのタイプに分類されます。
 お腹の周りに脂肪が付くのは「りんご型肥満」(上体肥満)です。男性に多く、ビヤ樽型やビール腹と呼ばれます。女性も更年期以降では、三段腹と言われるようなりんご型肥満が見られます。
 下半身に脂肪が付くのは「洋なし型肥満」(下体肥満)といいます。思春期以降の若い女性に見られ、お尻や太もも、下腹などがふっくらとします。これは主に皮下脂肪が多く、妊娠や出産の時にエネルギー源になる為、むしろ減らさない方が良いとされています。

男性に多いりんご型肥満

女性に多い洋なし型肥満



 りんご型肥満は、洋なし型肥満よりも病気との関わりが深いと言われます。
 CT(エックス線コンピュータ断層撮影)検査で太っている人の腹部を調べます。すると、洋なし型肥満の人は皮膚の下に集中して脂肪が付いていた(皮下脂肪型肥満)のに対し、りんご型肥満の人はお腹の内臓の周囲に脂肪が付いていました(内臓脂肪型肥満)。この様に、医学的に見ても肥満はふたつのタイプに分類されます。
 そして、内臓脂肪型肥満の方が皮下脂肪型肥満より、高血圧や高脂血症、糖尿病、心臓病などといった生活習慣病を引き起こしやすい事が報告されています。
 内臓の周囲の脂肪は直接、肝臓に入って代謝に影響を及ぼします。ただ、皮下脂肪よりは減らしやすい事が大きな特徴です。




ウエストがきつくなったら
りんご型肥満のサイン!
 内臓脂肪型肥満かどうかをチェックするには、厳密にはCT検査が必要です。けれど、病院に行って検査を受けたくても時間の都合がつかない…、そんな場合はウエスト(胴囲)の周囲径を目安に判断しましょう。
 日本肥満学会では、内臓脂肪型肥満が強く疑われる数値を発表しています。
          男性=腹囲85p  女性=腹囲90p
を超えると内臓脂肪型肥満の疑いが強くなりますので要注意です。また、数値がこれ以下でも、お腹が出てきてコレステロール値や中性脂肪値、血圧が高めといった場合は内臓脂肪型肥満である可能性が少なくありません。
 昔から「ベルトの穴がひとつ多くなると、寿命が一年縮まる」といいます。ベルトのサイズがいつも変わらないよう心掛けましょう。



内臓脂肪型肥満(りんご型肥満)はこんな人に多い!
● お腹が出ている
● ベルトの穴が増えた
● アルコールや甘いものが好き
● 運動不足ぎみ
● 血圧や血清脂質の数値が高くなってきた


肥満が関係している病気には以下のものが挙げられます。

糖尿病  高血圧  高脂血症  動脈硬化  高尿酸血症(痛風)

 この様な生活習慣病にならない為にも、日頃の体型チェックが重要になります。ウエストがきつくなったら健康診断を受け、病気が隠れていないか、検査の数値が段々良くない方向へ推移していないかをチェックし、肥満解消に取り組みましょう! 


<参考文献>
大野 誠 著 「図解 太りすぎは生活習慣チェックで治る」 (主婦と生活社)