Hyperlipemia

  高 脂 血 症


高脂血症って??

生活習慣病でも最近メジャーになってきました高脂血症についてお話いたします。少し前の日本の食事は、ご飯中心のデンプン食が多く、高脂血症のひとはあまりいませんでした。
しかし、現在のように、栄養状態がよくなり、ともすれば過食傾向に陥りがちです。
そして、食事の欧米化によるカロリーや脂肪分の摂りすぎなどが一因となって高脂血症の方が増えてきました。

高脂血症は、読んで字のごとく
血液中の脂肪が異常に多くなった状態(ドロドロ血)をいいます。
特に自覚症状もなく、日常生活にも不都合がないため見過ごされがちで、
健康診断などの血液検査で発見されることがほとんどです。

総コレステロール
LDL(悪玉)コレステロール
中性脂肪
HDL(善玉)コレステロール
  
220mg/dl以上
140mg/dl以上
150mg/dl以上
 40mg/dl未満





ドロドロ血はなぜ悪い?

人の体を流れる血液は、サラサラならすみずみまでスムーズに流れますが、ドロドロと
粘っていると流れにくくなります。
また、酸素や栄養素を全身に運ぶという重要な役割があるので、その働きが
滞ると体のあちこちで異常が生じてしまいます。
血液は体重の13分の1.体重60kgの人で4.6リットルの血液が流れている。
全身の血管・毛細血管をつなぐと、地球2周半にもなる。
この距離をスムーズに流れるには血液はサラサラでなくてはならないのです。

コレステロールの役割

@細胞膜を作る  

Aホルモンの材料になる 

B胆汁酸の原材料となる


中性脂肪の役割

@体温を一定に保つ

A皮下脂肪になって外からの衝撃から内臓を守る


B身体を動かすエネルギー源となる


中性脂肪が体内で完全燃焼すると、1gで9kcalのエネルギーになります。
タンパク質と糖質はともに1gで4kcal。ちなみに、体重60kgの人の体内には平均9kgの中性脂肪があります。
単純計算で81000kcalとなり、50日分の食事に匹敵するカロリーです。

 

 

りんご型と洋なし型肥満
高脂血症ですと言われた方のなかには、見た目やせた方もいらっしゃいます。
血液中の脂肪が増えても「隠れ肥満」の方はなかなか自分では気がつきません。
りんご型は内臓に脂肪がついている肥満で、要注意な肥満といわれています。

洋なしは下半身デブといわれる肥満です。

簡単にわかる方法として、ウエストをヒップで割ってみます。
ウエストとヒップがほぼ同じサイズの場合、「りんご型肥満」と思ってください。

「太っている」ということは「病気になりやすい生活習慣をながく続けている」という
一つの危険性を現しています。

高脂血症で血管がつまる過程

@血中のコレステロールが多くなると、血管の壁にプラークという(コレステロール
 などが詰まったおできのようなもの)ができやすくなります。
A血管の中にプラークが沢山できると、血液の流れを妨げます。
Bプラークの表面をおおっている膜が薄かったりすると、ストレス
 などのちょっとした刺激でもすぐに破れてしまいます。

C中に詰まっていたものが血液と接触すると、急激に血栓という
 血の塊が出来、さらに血管をふさいで血液の流れを悪くします。

D大きな血栓が心臓や脳の太い動脈でできてしまうと、心筋梗塞
や脳梗塞の原因になります。

E破れなかったプラークもだんだん血管を狭くし血液の流れを悪く
 し、やがて血管の壁が厚く、硬く、もろくなっていきます

 

動脈硬化とは・・・?

「人は血管とともに老いる」・・・ウィリアム・オスラー


動脈硬化の危険因子のため


@弾力性が失われ硬くなる
A内部にさまざまな物質が沈着して狭くなる(狭窄)
B詰まる(閉塞)
C動脈壁が部分的に「こぶ」にょうに拡張(動脈瘤)
D動脈全体が拡張(拡張症)
E内膜に亀裂が入り中膜が避ける(解離)
F破裂(出血)


これらのことにより、組織や臓器全体が血行障害を起こす病気を
動脈硬化性疾患といいます。


◇◇◇食事の基本はバランスです◇◇◇

@食べ過ぎない、腹8分目でやめる。

食べすぎ、飲みすぎによるエネルギーのとり過ぎは、どうしても余分な
脂肪分や糖分を体内に溜めがちで、血液をドロドロにし、肥満の原因
となります。

一日の適正エネルギー=標準体重×25〜30

標準体重=身長×身長×22
活動強度軽=20〜25 ・ 中=25〜30 ・ 重=30〜35 

A脂肪分を少なくする食事の工夫をしましょう。

動物性脂肪のとり過ぎは、悪玉コレステロールを増やす原因になります
肉を選ぶ時は、バラやロースよりも脂肪分の少ないひれ肉を選んだり、
揚げ物より、網で焼いたり、茹でるなどの工夫をしましょう。

脂身や皮のあるなしでエネルギーに差があります。

Bコレステロールの高い食品を控えましょう。

卵・魚の卵・レバー・バターなど
卵は良質なアミノ酸を含むタンパク質なので1日1ケ以下にします。

C糖質のとり過ぎに注意。

清涼飲料水や洋菓子には、糖質がたっぷりと含まれています。
糖質のとり過ぎは血液中の中性脂肪を増やすため、ドロドロ血液のもと
果物はビタミン豊富で良いのですが、やはり糖質が多いため食べすぎ
に注意しましょう。

 

 

 

Dお酒は控えよう。

お酒は「百薬の長」と言われますが、飲みすぎると「百害あって一利なし」に
なります。
アルコールも血液中の中性脂肪を増やします。
しかもアルコール1gあたり約7kcalのエネルギーがあるため、エネルギー過剰
になりがちです。
E食物繊維を毎日食べよう

多くの方の食生活に食物繊維が不足していることは、ご存知と思います。
食物繊維の働きは・・・雑巾を絞るとウンチのような形になりますね。
食物繊維は、この雑巾のようなものです。
食べ物に含まれる食物繊維は、水や栄養素をいっぱい含んで、
おなかの中を通過しながら絞られてウンチになります。
このように、いったん含んだ水分や栄養をジワリジワリと体に与えていく
だけでなく、お腹のふき取り掃除もしてくれるという訳です。

また、腸でコレステロールの吸収を抑えるので、血液をサラサラに
保つことができます。(一日20〜25gの食物繊維量)
野菜・海藻・きのこ・芋・こんにゃく・豆類などを毎日食べましょう。
F血液サラサラ食品を食べましょう。

魚(特に青魚) サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジ、マグロなどは
DHA/EPAが豊富

大豆・大豆製品 大豆蛋白にはコレステロールを下げる働きがあります。
また、食物繊維も豊富です。
G適度な運動をしましょう。

運動には心肺機能を高めて血行をよくしたり、体内の老廃物を取り除く効果があります。
運動することで余分な体脂肪や血液内の脂質を減らすことができます。