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血液透析の原理
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| 血液透析では、ダイアライザーの中で、血液と透析液が半透膜を介して接することにより、体の中にたまった尿毒素が捨てられ、体に不足している物質が補われます。
ダイアライザーの中は、内径200ミクロン程度の極めて細いチューブ状の繊維(中空糸)がプラスチックの円筒内に1万〜2万本束ねられています。その中空糸の中を血液が透り各の中空糸の周りを透析液が流れるようになっています。 下図がダイアライザーの模式図です。中空糸の中の血液から水、電解質、老廃物、等は自由に透析液の中に出ていきますが、赤血球やタンパク質は形が大きいので出ていきません。このようにして水、老廃物が体から除去されるのです。 ●ダイアライザー 血液透析とはダイアライザー(透析器)に血液を送り、血液中の老廃物(尿毒症性物質)や水分などを取り除くことをいいます |

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透析の方法 |
| ※透析の器械
血液はシャントの脱血側よりダイアライザーに入ります。血液は血液ポンプの力で運ばれます。一方透析液がダイアライザーの中送られます。血液の流れと透析液の流れが反対であることに注目してください。きれいになった血液は再び血管に返されます。Bの患者モニターで除水の量などを決定します。 ※実際の透析 1回3〜4.5時間で週3回行なうのが一般的です。定期的に通院が必要となり決められた時間に通院しなくてはいけません。 |
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血液透析患者の食事療法
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エネルギーと蛋白質
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エネルギーを十分にとります。
※標準体重×0.6〜0.7g |
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水分と塩分
| 透析患者さんは尿量が低下しているため体の中に水分が溜まっています。さらに塩分を取りすぎると血液中の塩分濃度が上がるため、体が濃度を下げようとしてどうしても水分摂取量が増えてしまいます。水分を取りすぎると、心臓や血管に大きな負担がかかり、「むくみ」や「血圧の上昇」などの症状が現れます。 1日に摂取する塩分の量に注意して、水分摂取が増えないように気をつけましょう。
塩分: 透析時標準体重×0.15gまで/日
水分(食事外水分): |
蛋白質とリン
| タンパク質の多い食品にはリンも多く含まれています。透析を行っていても、一定量以上タンパク質を摂取すると、血液中の尿素窒素(BUN)やリンが増加します。その結果、体の中が酸性になって、正常な臓器の働きが妨げられることがあります。また、リンは副甲状腺ホルモンを増加させたり、カルシウムとともに骨以外の場所に付着し、その後の長期透析で様々
な合併症を引き起こすことになります。
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カリウム
血液中のカリウムは、少なすぎても、多すぎても、生命の維持に大きな影響を与えます。透析患者さんでは血液中のカリウム濃度が高くなりやすく、その結果手の指、唇のしびれ、手足の脱力感などの症状がでて、さらに進行すると心臓が止まってしまう危険があります。
カリウム:1500mg/日 果物では、生よりドライフルーツの方がカリウムが高くなっています。 |
治療用特殊食品
| 最近、治療用の特殊食品が市販されています。食事制限のある患者さんは、これらを工夫・活用することにより、味気なくなりがちな食生活が豊かになります。
低リン食品 減塩食品 |
血液透析の検査データー
| 尿素窒素(BUN)
BUNは腎機能が低下すると体内に蓄積されます。BUNが体内に蓄積すると尿毒症という症状を引き起こします。BUNの目標値は80mg/dl以下です。BUNはたんぱく質を摂取しすぎると増加します。
カリウム(K) カリウムは腎機能が低下すると体内で調節されにくくなってきます。カリウムが血液中に貯まると頻脈を起こしたり、ひどいときには心停止を起こすこともあります。血清カリウムの目標値は5.5mEq/l以下です。食事としては、野菜とイモの食べ方に気をつけることと、くだものを食べ過ぎないことです。たんぱく質をとりすぎてもカリウムが高くなることがあります。詳しくはカリウム制限の項をご覧ください。 ☆カリウムの注意点 十分な栄養が取れず栄養失調に陥ると消化管出血を起こし、血液が腸管から再吸収され、血清カリウムが上昇することがあります。普段からエネルギーを十分とるよう心がけましょう。
リン(iP) リンも腎機能が低下すると体内で調節されにくくなります。血清リンの目標値は6.0mg/dl以下です。リンが長年に渡っていつも高いと関節痛が現れやすくなります。また、体内のカルシウムが奪われ、骨がもろくなります(二次性骨異栄養症)。たんぱく質の多い食品にリンは多く含まれています。たんぱく質のとりすぎが原因の場合、合わせてBUNも高くなります。また、リンが特別多い食事を食べている場合、リンだけ高くなることもあります。特に、干し魚は注意してください。リンが特別多いです。魚は新鮮で油の乗ったものを食べるよう推奨いたします。詳しくは尿素窒素とリンの項をご覧ください。 |
カリウムについて
| 【カリウム(K)とは?】 細胞の代謝や、酵素活性、神経・筋肉の興奮や収縮などの 働きをします。 総摂取量の90%が尿中に排泄され、残りは便から排泄されます。 【カリウムが高くなるとどうなるの?】 血清K値が、5.5mEq/1以上を高K血症といいます。 6.5mEq/1を超えると色々な症状が現れてきます。(手足の重い感じ、 脱力感、知覚異常、味覚異常、違和感など) 7〜8mEq/1を超えると、心症状(不整脈、叙、心停止)が出現し 大変危険な状態になります。 【カリウムが低くなるとどうなるの?】 3.5mEq/1以下(筋力低下、脱力感、四肢麻痺、嘔吐、麻痺性イレウス 不整脈、叙脈など) 原因としては、食欲不振によるK摂取量の不足、下剤の乱用、下痢、 嘔吐、胃液の吸収などがあります。 【カリウムを減らす工夫は?】 @野菜やいも類はゆでて、ゆで汁を捨て、 また新しく水を加えて調理します。 A生野菜は、細かく切って水にさらす。 B生の果物は少なめにし、缶詰の果物を 利用します。シロップはカリウムが沢山含まれているので飲まない。 Cカリウムの少ない食品を選びましょう。 |


リンについて
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リンはカルシウムと結合して骨格などの硬組織を形成しています。
また、あらゆる細胞の中にリン酸化を必要とするエネルギー代謝に 必要な成分です。 【正常値】 血清リン値(IP) 2.9〜4.5mg/dl 血清カルシウム値(Ca) 9.0〜11.0mg/dl ※透析患者さんの場合、透析前の血清リン値は 6mg/dlを保つことが重要 【血清リン値が高くなると?】 @骨が痛くなります。 腰や背中、手、足の関節が痛くなり、骨がもろくなり折れ やすくなり、骨の形が変形する場合もあります。 A筋肉の力が弱くなります。 階段の登り降りや立ち仕事がしんどくなり、歩くことが難しくなる。 B皮膚が痒くなります。 皮膚の色が黒ずんで、身体全体にかゆみが起こります。 C副甲状腺の手術が必要な方もおられます。 血液中のリン値の高い状態が続くと、副甲状腺が大きくなり、 どんどん骨が溶け出してくるようになり、骨がもろくなります。 これを防ぐために副甲状腺腫を取り除く必要があります。 【血清リン値が低くなると?】 リンとカルシウムのバランスが崩れ、骨軟化症という病気になってしまいます。 【リンを多く含む食品】 リンは、油と砂糖以外の全ての食品に含まれます。 魚介類、卵類、乳製品など蛋白質を多く含む食品に多くはいっています。 また、食品添加物(リン酸化合物)として加工食品やインスタント食品にも 広く用いられています。 【日常生活での留意点】 @低リン食品の工夫 一日あたり800mgのリン摂取量にする。 Aカルシウムの十分な補給 カルシウムの摂取は、リン値を抑えるよう働きます。 B排便習慣をつける。 便中に排泄されるリンの量は一日あたり400mgです。 透析では、1回に約1000mg、週3回で3000mgのリンを除去 便とあわせると5800mg。これを7日で割ると一日あたり800mg のリン摂取可能と考えられます。 |