たんぱく質コントロール食

 

給与たんぱく質量を調整した食事で、低たんぱく質と高たんぱく質食に分けられる。適応
疾患はたんぱく質が疾病の治療に最も貢献する場合で、制限食はたんぱく質代謝産物の
処理が十分に行われない腎疾患、肝硬変に適し、高たんぱく食はたんぱく質代謝が亢進
している熱傷や低栄養、栄養失調に適する。

低たんぱく食では、たんぱく質の利用効率をあげるために良質たんぱく質を利用し、さらに
十分なエネルギーを確保する。
これはたんぱく質代謝産物(尿素、尿酸、クレアチニン、アンモニアなど)の生成を抑制して
腎臓への負担を軽減し、かつ、低エネルギー状態により生じる体たんぱく質の崩壊(アミノ
酸からの糖新生)を防ぐためである。
たんぱく質を含まない粉あめ、でんぷん食品、低たんぱく質食品を有効に活用する。

 

◎ 目的
体内のたんぱく質あ(アミノ酸)代謝の異常、あるいは疾病の治療や栄養状態の維持に
重要な役割を果たす

◎ 意義
たんぱく質制限によるたんぱく質(アミノ酸)代謝の改善、高アンモニア血症の予防、血清
電解質異常の改善、栄養状態の改善、肝および腎機能の改善、腎不全の進行抑制・透析
導入の延期.

◎ 適応疾患
肝疾患(肝硬変非代償期・肝不全)
腎疾患(糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全、糖尿病性腎症、透析)

◎ ポイント
* 糖質と脂質によりエネルギーを十分に供給する。
* たんぱくを制限しエネルギーを確保するために、でんぷん食品やMCT(中鎖脂肪酸)
  製品を有効に活用する。
* 良質たんぱく質を摂取する。
* 食塩制限が必要な疾患が中心となるが、病態に応じて、K、P、水分などの調節も必要
* 肝硬変非代償期 : アミノ酸製剤をしようする場合は、食事からのエネルギーおよび
  質量を調節する。
* 糖尿病性腎症 : エネルギー量を良好な血糖コントロールが維持できる量にコントロール
  (制限)する。

 

◎ 栄養量
食種


エネルギー
kcal
蛋白質
g
脂質
g
糖質
g
適応例・その他

塩分基準
主食

g

1

1400

30
30
260
1 :急性腎不全・肝不全
7g
140
2
1600
40
45
260
1.2:非代償性肝不全・糖尿病性腎症
180

3
1600
50
50
270
2.3.4.5:腎炎
140

4
1800
60
55
270
4.5.6:ネフローゼ
180
1
5
2000
70
60
280
3.4 :透析(k1800/P900)
220
6
2200
80
60
300
6:妊娠中毒症・貧血・代償性肝硬変
特別指示
3.5g
Fe 20mg 7g
250
A
1200

20
30
210
水分  800cc

特別指示
3.5g
110
B
1400

30
40
230
水分  1000〜1100cc

140
C
1600

40
45
260
水分  1000〜1100cc

160

 

腎臓の病気
低蛋白食
透 析 食